09) 地之巻 ★ サッカーのリズム

サッカー語訳

どんなことでもリズムは大切ですが、サッカーのリズムは厳しい練習無しには体得できません。長短のパスやシュートやドリブルなどサッカーのプレーすべてに、それぞれ独特のリズムがあり、また他のスポーツや芸能にもそれぞれ固有のリズムがあります。リズムということで多くの人が思い浮かべるのは能舞や雅楽ですが、それらには正確に継続する調和したリズムがあります。

また、リズムを発する実体のないことにもリズムはあります。サッカープレーヤーの人生においての、評価が高まる時期のリズムと、評価を落とす時期のリズム。乗っている時期のリズムと、しっくり来ない時期のリズム。商業の世界では、財を得る時期のリズムと、財があっても立ち行かなくなる時期のリズムというように、何事においても、うまく行くときのリズムとそうでないときのリズムがありますから、その違いに敏感になることも大切です。

サッカーには様々なリズムがありますが、まずはリズムと合っているかズレているかを判断できるようにならなくてはなりません。そして、強さや早さが異なる様々なリズムに対する合わせ方、間の置き方、外し方を身に付けることが求められます。外し方がわからなければ、サッカーは上達しません。サッカーの試合では、敵のリズムを敵が予想もしていなかったリズムで乱し、自分たちのプランに沿ったリズムで試合を支配し、勝つのです。

どの巻でも、リズムのことを重要視しています。書かれていることについてよく考え、練習に励んでください。

 

★ 原文・・・『武蔵の五輪書を読む』(播磨武蔵研究会「宮本武蔵」)より

一 兵法の拍子の事。

物ごとにつき、拍子ハ有ものなれども、取わき兵法の拍子、鍛練なくしてハ、及がたき所也。世の中の拍子、顕て有事、乱舞の道、伶人管弦の拍子など、是皆よくあふ所のろくなる拍子也。武藝の道にわたつて、弓を射、鉄炮を放し、馬に乗事迄も、拍子調子ハ有、諸藝諸能に至ても、拍子を背事ハ有べからず。

又、空なる事におゐても、拍子ハあり、武士の身の上にして、奉公に身をしあぐる拍子、しさぐる拍子、はずの相拍子、はずのちがふ拍子有。或ハ、商の道、分限になる拍子、分限にても其絶拍子、道々につけて、拍子の相違有事也。物毎、さかゆる拍子、おとろふる拍子、能々分別すべし。

兵法の拍子におゐて、さま/\有事也。先、あふ拍子をしつて、ちがふ拍子をわきまへ、大小遅速の拍子のうちにも、あたる拍子をしり、間の拍子をしり、背く拍子をしる事、兵法の専也。此背く拍子、わきまへ得ずしてハ、兵法たしかならざる事也。兵法の戦に、其敵々の拍子をしり、敵の思ひよらざる拍子を以て、空の拍子をしり、知恵の拍子より発して勝所也。

いづれの巻にも、拍子の事を専書記す也。其書付を吟味して、能々鍛錬有べきもの也。

 

注釈

特にありません。


04. 4月 2012 by outsidervoice
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