13) 水之巻 ★ 基本姿勢

サッカー語訳

基本体勢について書いていきましょう。顔はうつむいたり上を向いたりせず、傾けたり斜めに向けたりもしません。眼を見開こうとまぶたに力を入れることなく、額にしわを寄せず、眉間にはしわを寄せて、目の玉をじっと動かさないように、まばたきもしないような気持ちで、目を少し細めた穏やかな表情にします。そして、鼻筋をまっすぐにして、下あごを少し前に出します。

首は後ろの筋をまっすぐにして、うなじに力を入れて、肩から下全体は均等に感覚し、両肩を下げ、背筋を伸ばして、尻を出さず、膝から足先までに力を入れて、腰が前かがみに折れないように腹の張りを維持します。楔を締めると言って、昔の武士は、腰に差した脇差が帯を締め付ける楔の働きをするように、脇差の鞘に腹を押し付ける姿勢をとりました。皆さんも、この姿勢を試してみてください。

総合的には、日常の身体がサッカーの身体であり、サッカーの身体が日常の身体であることが大切です。じっくり吟味してください。

 

★ 原文・・・『武蔵の五輪書を読む』(播磨武蔵研究会「宮本武蔵」)より

一 兵法、身なりの事。

身のかゝり、顔ハうつむかず、あをのかず、かたむかず、ひずまず、目をミださず、額にしわをよせず、眉あひにしわをよせて、目の玉のうごかざる様にして、またゝきをせぬやうに思ひて、目を少しすくめる様にして、うらやかにみゆる顔。鼻筋直にして、少おとがひに出す心也。

首ハ、うしろのすぢを直に、うなじに力をいれて、肩より惣身はひとしく覚え、両の肩をさげ、背筋をろくに、尻を出さず、膝より足先まで力を入て、腰のかゞまざるやうに、腹をはり、くさびをしむると云て、脇ざしのさやに腹をもたせて、帯のくつろがざる様に、くさびをしむる、と云おしへ有。

惣而、兵法の身におゐて、常の身を兵法の身とし、兵法の身を常の身とする事、肝要也。能々吟味すべし。

 

注釈

特にありません。


04. 4月 2012 by outsidervoice
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