50) 火之巻 ★ 場を味方にする

サッカー語訳

場については、太陽を背にするというポイントがあります。相手から見たときになるべく太陽と重なる位置に立つということです。太陽を背に出来ない場合は、太陽が右手後ろにあるようにします。ドームでもナイターでも光源を後ろか右側にすることは同じです。真後ろか右手後ろに光源がある有利な位置を保てるようになるべく左側に動けるスペースをつくっておくようにします。

また、敵を見下ろすと言って、敵より高い位置にいるかのように、全体を俯瞰する気持ちでいることが大切です。

(光源との関係が崩れる場合もありますが)右利きの場合、敵を自分の左側に動かすようにすると(あるいは自分の身体の向きを、そういう位置関係になるようにすると)、プレーがしやすくなります。できれば、敵同士が重なってしまう位置や、反則に敏感になるペナルティーエリアなど、敵が動きにくい場所へと、追い詰めていきたいものです。

追い詰めていく過程では、攻めを途切れさせないようにして、敵に周囲を確認する余裕を与えないようにしましょう。「敵に場を見せず」ということです。場を確認する余裕が敵になければ、こちらのプレーヤーに対するマークが甘くなるだけでなく、敵のプレーヤー自体が敵の動きを妨げる障害物となります。

いずれにしても、勝利のために場の効果を最大限に利用できるよう、敵がどういう場所で動きにくいかをよく吟味し、日々練習を重ねましょう。

 

★ 原文・・・『武蔵の五輪書を読む』(播磨武蔵研究会「宮本武蔵」)より

一 場の次第と云事。

場の位を見分る所、場におゐて、日をおふと云事有。日をうしろになして搆る也。若、所により、日をうしろにする事ならざる時ハ、右の脇へ日をなす様にすべし。座敷にても、あかりをうしろ、右わきとなす事、同前也。うしろの場つまらざる様に、左の場をくつろげ、右脇の場をつめて、搆へたき事也。よるにても、敵のミゆる所にてハ、火をうしろにおひ、あかりを右脇にする事、同前と心得て、搆べきもの也。

敵を見おろすと云て、少も高き所に搆るやうに心得べし。座敷にてハ、上座を高き所と思ふべし。

さて、戦になりて、敵を追まはす事、我左のかたへ追まハす心、難所を敵のうしろにさせ、何れにても難所へ追かくる事、肝要也。

難所にて、敵に場をみせず、といひて、敵にかほをふらせず、油断なくせりつむる心也。座敷にても、敷居、鴨居、戸障子、椽など、又、柱などの方へ、おひつむるにも、場をみせずと云事、同前也。

いづれも敵を追懸る方、足場のわろき所、又ハわきにかまひの有所、何れも場の徳を用て、場の勝を得と云心専にして、能々吟味し、鍛錬有べきもの也。

 

注釈

置き換えの適切さを、ぜひ吟味してください。私なりの補足が入っています。


06. 4月 2012 by outsidervoice
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