61) 火之巻 ★ 感染す(うつす)

サッカー語訳

眠気、あくびなども感染りますが、「うつる」ということでは時が移るということもあります。

試合において、気勢の上がった敵が一気に畳み掛けようとしている時には、まったく気にしていないかのように、ゆったりと構えていると、敵も影響を受けて闘志が弱まってしまうものです。そのように感染ったタイミングで、自分たちは本来の戦う心になって素早く強く仕掛ければ勝つことができます。

一対一においても、身体と心がゆるりとしている状態を敵に見せておいて、それが敵に感染った瞬間に、強く早く仕掛けて勝つのです。

また、感染すと似た酔わせるということがあります。無気力や陽気や弱気に酔わせるのです。

いろいろと工夫してみましょう。

 

★ 原文・・・『武蔵の五輪書を読む』(播磨武蔵研究会「宮本武蔵」)より

一 うつらかすと云事。

うつらかすと云ハ、物ごとに有るもの也。或ハねむりなどもうつり、或ハあくびなどもうつるもの也。時の移もあり。

大分の兵法にして、敵うはきにして、ことをいそぐ心のミゆる時は、少もそれにかまはざるやうにして、いかにもゆるりとなりて見すれバ、敵も我事にうけて、きざしたるむもの也。其うつりたると思とき、我方より、空の心にして、はやく強くしかけて、勝利を得るもの也。

一分の兵法にしても、我身も心もゆるりとして、敵のたるみの間をうけて、強くはやく先にしかけて勝所、専也。

又、よハすると云て、是に似たる事有。一つハ、たいくつの心、一つハ、うかつく心、一つハ、弱くなる心。

能々工夫有べし。

 

注釈

時の移りの話がなぜ出てきたのかよくわからないのですが、そのまま、訳してあります。


06. 4月 2012 by outsidervoice
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