67) 火之巻 ★ 3つの声

サッカー語訳

戦いの初めの声、最中の声、終了後の声を、3つの声と言います。このように、出す声はタイミングによって異なるのです。

声とは勢いです。火事に立ち向かうときにも、風波に立ち向かうときにも、声を出しエネルギーを高めます。

試合でも、開始時に出す声は、敵を圧倒するように大きく出します。また、戦いの最中は、音程を低く腹の底から声を出します。そして勝利の後は、大きく強く出す声。

一対一の場面でも、こちらが動くと思わせるために、最初にきっかけの声を発して、敵がそれに反応して動いた後に仕掛けます。

また、シュートを決めた後などに出す勝ちを知らせる声を、先後(せんご)の声と言います。しかし、プレーと同時に大きく声を出すことはありません。プレー中に出すとすればリズムに乗るための低い声です。

じっくり吟味してください。

 

★ 原文・・・『武蔵の五輪書を読む』(播磨武蔵研究会「宮本武蔵」)より

一 三つの聲と云事。

三つのこゑとハ、初中後の聲と云て、三つにかけわくる事也。所により、聲をかくると云事、専也。

聲ハ、いきおひなるによつて、火事などにもかけ、風波にも聲をかけ、勢力をミする也。大分の兵法にしても、戦よりはじめにかくる聲ハ、いかほどもかさを懸て聲をかけ、又、戦間のこゑハ、調子をひきく、底より出る聲にてかゝり、かちて後に大きに強くかくる聲、是三つの聲也。

又、一分の兵法にしても、敵をうごかさんため、打と見せて、かしらより、ゑいと聲をかけ、聲の跡より太刀を打出すもの也。

又、敵を打てあとに聲をかくる事、勝をしらする聲也。これを先後のこゑと云。太刀と一度に大きに聲をかくる事なし。若、戦の中にかくるハ、拍子に乗る聲、ひきくかくる也。

能々吟味有べし。

 

注釈

威嚇の声などは、サッカーでは反則をとられる可能性がありますが・・・。


07. 4月 2012 by outsidervoice
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