71) 火之巻 ★ 底を抜く

サッカー語訳

敵に勝ったように見える場合でも、敵が闘争心を持ち続けていて、心底では負けていないということがあるものです。そういう様子が見えた場合には、もう一度厳しい気持ちになって、敵の向かってくる気持ちを消滅させ、心底からの敗者になるまで攻撃するのですが、このことを底を抜くと言います。

プレーで底を抜くこともあれば、体力で底を抜くことも、精神で底を抜くこともあり、やり方はひとつだけはありません。

敵の底までが崩れるのは、こちらに中途半端な気持ちが無い時です。敵の底が抜けていないならば、それは中途半端な気持ちで攻撃したからです。徹底的に攻撃する気持ちが無ければ、敵を完全には崩せないのです。

試合でも一対一の局面でも、敵の底を抜くことができるよう日々鍛錬してください。

 

★ 原文・・・『武蔵の五輪書を読む』(播磨武蔵研究会「宮本武蔵」)より

一 そこをぬくと云事。

底を抜と云ハ、敵と戦に、其道の利をもつて、上ハ勝と見ゆれども、心をたへさゞるによつて、上にてはまけ、下の心はまけぬ事有。其儀におゐては、我俄に替りたる心になつて、敵の心をたやし、底よりまくる心に敵のなる所、みる事専也。

此底をぬく事、太刀にてもぬき、又、身にてもぬき、心にてもぬく所あり。一道にハ、わきまふべからず。底よりくづれたるハ、我心残すに及ばず。さなき時は、残(す)心也。残す心あれば、敵くづれがたき事也。

大分小分の兵法にしても、底をぬく所、能々鍛練有べし。

 

注釈

特にありません。


07. 4月 2012 by outsidervoice
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