78) 風之巻 ★ この巻のはじめに

サッカー語訳

他の流派の考え方やスタイルについて、この風之巻に書いていきます。他の流派を知らないで自分の流派の良し悪しの判断はできません。

他の流派の中には、ロングボールと高さを武器としてそれのみに頼るものもあれば、ショートパスだけでゲームを組み立てようと考えているものもあります。あるいは様々な個人技のバリエーションの多さを誇ったり、システムを細かく分類してそれぞれに名前をつけて伝授していたりする流派もありますが、このようなことはすべて、真のサッカーとは関係ありません。では、何が良くて何が悪く、どんなことが本当に勝利につながることなのか、そして、「二天一流」は他の流派とどのように違うのか。この巻では、そういうことを書き表していきます。

他の流派の多くは、サッカーを金儲けの手段として、目を引く華やかな売り物にしつらえていますが、これはまったく正しい道ではありません。また、サッカーを個人技で成り立つものと小さくとらえ、キックを練習し、身体を俊敏にし、細かい足技ができるようになりさえすれば勝つことができると勘違いしています。

他の流派の足らないところを、ひとつひとつここに書き記していきますから、じっくりと読んで、「二天一流」がいかに優れているかを、しっかり理解してください。

 

★ 原文・・・『武蔵の五輪書を読む』(播磨武蔵研究会「宮本武蔵」)より

兵法、他流の道を知る事。

他の兵法の流々を書付、風之巻として、此巻に顕す所也。他流の道をしらずしてハ、一流の道、慥にわきまへがたし。

他の兵法を尋見るに、大きなる太刀をとつて、強き事を専にして、其わざをなすながれも有。或は小太刀といひて、みじかき太刀をもつて、道を勤むるながれも有。或ハ、太刀かずおほくたくみ、太刀の搆を以て、表といひ奥として、道を傳ふる流も有。これミな實の道にあらざる事也。此巻の奥(内)に慥に書顕し、善悪利非をしらする也。我一流の道理、各別の儀也。

他の流々、藝にわたつて身すぎのためにして、色をかざり、花をさかせ、うり物にこしらへたるによつて、實の道にあらざる事か。又、世の中の兵法、劔術ばかりにちいさく見立、太刀を振ならひ、身をきかせて、手のかるゝ所をもつて、勝事をわきまへたる物か。いづれもたしかなる道にあらず。

他流の不足なる所、一々此書に書顕す也。能々吟味して、二刀一流の利をわきまゆべきもの也。

 

注釈

今までと同じく、刀の長さをパス(キック)の距離に置き換えています。


07. 4月 2012 by outsidervoice
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