#0026) 一般にはあまり知られていない「目的」設定の仕方、楽しみ方

プロジェクトを進行させる場合に最も重要なのが「目的の明確化」であることは広く認められていることですが、「目的の明確化」は厳密には困難で、目的はいつも、とりあえずこれにしておくかということで設定されていることは広く知られていません。

 

「目的の明確化」が難しいことは、たとえば、どの政党のホームページを見ても明確な目的など書かれていないことから感じられるでしょうか。これは、人類の目的など考え始めるとわけのわからないことになることと繋がっているのかも知れません。ある目的らしきものが見えても「では、それば何のために?」と質問すると、次の目的らしきものが現われて、それに対しても「で、それは何のため?」という質問は可能で、それを繰り返しているとやがて、黄泉の世界に迷い込んでしまいます。

 

しかし、企画書などでは、「で、それは何のため?」という疑問が湧かないような、しっくりくる目的が設定できたときに初めて、関係者を巻き込む企画書となるわけです。今まで書いたことと矛盾している感じですが・・・・。「で、それは何のため?」という疑問が湧かなくなる目的とは、「楽しい実験的な雰囲気の目的」なんですね。「面白そうだからやってみるか」という感じがしてくれば、疑問の連鎖を停止させることができます。まあ、大抵みんな究極を追求するよりも、面白そうなことをさっさと始めたい気持ちの方が強いので、ある程度の面白さがクリアできれば目的として設定(疑問を停止)できるということです。で、これが現実の場面での「目的の明確化」ですが、「目的が明確化」されたような感じがすれば、いろんな行動がいろんな人から湧き出るようになって、楽しい事は始まるわけです。多くの場合、「不可能かも知れないけど」と心の中では皆思いつつ・・・。で、そういう勢いだけとも言えなくもない「目的」を設定しない(できない)企業が増えた状態が不況です。たぶん。

 

ここに、なぜこんなことを書いたかと言いますと、究極など求めずとりあえず「楽しい実験的な雰囲気の目的」を設定し続ければ、楽しく充実感を持って生きやすいということを、娘にいつか伝えようと、ふと思ったからです。

 

それから、各政党は「楽しい実験的な雰囲気の目的」の設定から始めた方が良いのではないでしょうか。

 

 

【目的】

 

企画書は、この項目タイトルの下に書くことによって、全体の内容が決まってきます。というか、そこから全部湧いてきます。的確な目的の場合は。

13. 11月 2012 by outsidervoice
Categories: 生活, 総合 | Leave a comment

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