#0099) たとえば、炭の焼き方の場合
中高年が主だと思いますが、炭焼きを始めたり、始めようとしている人が多いようで、正統派だとこんな大掛りな窯つくったり、少し簡易的な感じではドラム缶を利用したりしているようですが、さらには持ち運べる器材も発明され、最も簡単なこんな人気商品もあるようです。
で、私は2万円払うんだったら直径が同じく50センチくらいのステンレスボールを買った方が遙かに安いだろうと思ったりしたわけですが、「その商品のかたちに地面を掘れば同じじゃないか」と思って、その実験をした人がおり、予想通り焼けたようです。
で、気持ちを入れ替えて、炭焼きについて基本から素直に調べると、最も簡単な炭焼き法として、昔から「穴焼き法」というのがあるようです。ということで、「最も簡単な炭焼き人気商品は、最も簡単な炭焼き法の見た目を変えただけで、ひとつあたり数万~十数万円も稼いでいたんだなあ」ということがわかります(応用が効く商売の仕方かも・・・)。
で、さらにネットをウロウロしてわかったのは、穴掘れば炭が焼けることは、サウジアラビアあたりでは一般常識の部類のような感じです。
ということで、数万~数十万円の出費を免れた記念に、近いうちに小ぶりな穴を掘ろううと思います。
ところで、内壁は石並べた方がいいんですかね・・・。何度もその穴を使うんなら、その方が便利でしょうか。
#0098) スポーツ以外はどうでもいい世界かもしれない
政治とか仕事とかの世界に美しさを感じないのは当然で、アートの世界も大した違いが無いのが当たり前な感じの今、美しくも無い世界の波に飲み込まれそうで完全には飲み込まれないだろう世界がスポーツのような気がするのですが、いかがでしょう?
公園の三角野球から、運動会のかけっこから、ワールドシリーズとかワールドカップなどに至るまで。
なんでしょうか、禅なんかするよりも面倒くさいものの遠くに行ける感じでしょうか。
この単なるバッティング練習のビデオを9万人以上が観ているのも、そういうことですよね。
最も面倒くさいと思われる国にオリンピックというスポーツの祭典がやってくるのは、なにかの縁でしょうか。娘にはマシな観衆のひとりになってほしいと思います。そのことはきっと人生を楽にするでしょうから。
#0097) 走り方
娘の陸上好きは、まだ続いています。
で、一番、娘の走力に役立ったアドバイスはおそらく、「楽に走れるようになる方法を考えよう。しんどいのは何かが違っているということ」ということみたいです。
#0096) ゼロ基準、あるいは最底辺の話
マルクスが熱心に読んでいたらしいリカードを初めて読んでいます。
名前以外は忘れられている(マルクスなんかと全く関係無さそうに思われているだろう)古典派経済学者ですが、彼の『経済学および課税の原理』は「ゼロ基準(最底辺が存在しなければ『価値体系の共有=相対価値体系』が成り立たないこと)」の論証として読むと、延々と続く目の前の大偽装を全部バラしてしまうような内容でした。びっくりですね。
ということで、世間の何かから足を洗う動機にする本としては、ぴったりです。
#0095) 完璧な〇〇は〇〇として生きて行けない
くだらない話から書きますと、どうも私は完璧なアパートオーナーを目指していたところがあるようですが、それを追求すると簡単に破産するわけです。
すっ飛ばした話を書きますと、あらゆる矛盾が許されない神は人間として生きて行くのは不可能なわけです。
ということで、この年にしてやっと「競争」の存在理由がわかりました。完璧が不可能なかわりに、瑣末な何かについての相対的な違い(多くは優位)によって、それぞれの人は生きて行くきっかけを得ているわけです。
この年にしてやっと「対決」の存在理由もわかりました。瑣末な何かに関する「対決」の設定によって、人はその社会の何かを多少変えるきっかけを得るわけです。
「完璧」が馬鹿馬鹿しいとわかれば、自分にとってマシな(とか楽しいとか笑えるとかの)「競争」と「対決」に関与し、そこで何とか相対的に勝利することだけを考えればいいわけですよね。
なるほど、資本主義もなかなかいける。
というようなことを、やがて食肉になる運命の牛などが飼われている牧場で、娘とともに、その牛に餌をやったりその頭をなでたりしながら、考えました。