#0032) これが正しい外交だ!

娘が友だちに話すと結構興味を引くだろうと思われる唯一の私の自慢話が、アントニオ猪木さんと、たしか1時間くらい電話で雑談をしたことです。

15年くらい前のことで、猪木さんの記憶には残っていないと思いますが・・・。もっと、ちゃんと話したいことがあったのに、かかってきたことにびっくりしてうまく話せなかったという後悔の念が自分の中に蘇ってくるのですが、自分も話した内容をきちんと憶えていません・・・。電話をもらった理由は、ちゃんと憶えていますけど。

ということを思い出させたのが、このニュースです。記事が消えるかも知れないので、nikkansports.comから転載します。

 

猪木会長「安全というメッセージ送る」

アントニオ猪木会長(69)率いるIGFの選手らが11月30日、千葉・成田空港発でパキスタン遠征に出発した。猪木会長は「最初は76年に戦った故アクラム・ペールワンの墓参りをするということだったんだけど、大会も行うことになった。試合をすることで、パキスタンが流したいと思っている、安全というメッセージを世界に送ることができれば」。パキスタンでは79年に戦ったジャラ・ペールワンのおいハルーン・アビッド(13)が入門を希望、対面する予定だ。「実際に会ってみないと分かりませんが、パキスタンにインターナショナルな戦いが根付けば」。選手たちには「俺以外、名前を知られていない中で、大観衆の心をどのようにつかむか感性を磨いて欲しい」と話した。

[2012年12月1日8時22分 紙面から]

 

アントニオ猪木さんの今までのイラクやロシアや北朝鮮などへの訪問について、多くの人たちは、存在感を示すための単なる宣伝などと思っているでしょう。しかし、発信されるメッセージが外交として常に正しいわけです。

「皆が恐れているのは、実は十分に対話できる相手だ! ほら、実際にプロレスというルールの曖昧な流血の取っ組み合いで一緒に盛り上がれるじゃないか。おまけに生きたまま帰れるじゃないか!あるはずの傷跡もなく。」

このメッセージで害を受けるのは、死亡間近のアメリカ軍需産業と、戦争フェチ層を票田としている各国の議員たちでしょうか。あと、外交をすごく複雑に見せて既得権益化してしまった外交関連国家公務員たちと、陰謀話好きメディア。

 

このタイミングのパキスタン訪問という面白さを、日経とか朝日とかは理解できないと思いますので、徳島新聞の記事も引っ張ってきておきましょう。

 

プロレスに2万5千人熱狂 パキスタンで猪木氏開催 2012/12/2 23:38

【ラホール共同】元プロレスラーのアントニオ猪木(本名・猪木寛至)氏(69)率いるプロレス団体「IGF」は2日、パキスタン東部ラホールの国立ホッケー競技場で試合を開催した。地元当局者によると観客2万5千人以上が詰め掛け、試合に熱狂。猪木氏は「日本とパキスタンの平和と友好につなげたい」と話した。
猪木氏は1976年にパキスタンの国民的英雄のプロレスラーだった故アクラム・ペールワン氏に勝利して以来、同国で最も有名な日本人とも言われる。
試合前のあいさつで「1、2、3、ダー!」と気勢を上げると、観客の熱気は最高潮に達した。
【写真説明】 2日、パキスタン東部ラホールでプロレスの観客に手を振るアントニオ猪木氏(共同)

 

 

まがいものに見えようとも、表看板が「平和と友好」であれば、それだけで良いと思いませんか?

「平和と友好」が一番似合わない国を選び続けるアントニオ猪木さんの存在に、少なくとも強い興味を持ちませんか? どう考えても、隠れた面白い話(フィクションのような本当の話)が無数に潜んでいると思いません?

 

猪木さんが国会議員になった気持ちもわかりますが、今はまた存在の怪しいプロレスラー(えっ、元プロレスラー?)として生きていることで、国会議員たちのくだらなさ、奥行きの無さも際立つと思いません?

 

アントニオ猪木さん、もちろん、いつも気になっています。電話をいただいた理由に関することを実現する力は、今もまだ、私は持っていませんが、忘れてはいませんよ。誰か他の人が実現してくれるだろうとずっと思っていたのですが・・・。もう一度、考えてみますね、勝手に、じわじわと。猪木さんは憶えていないと思いますので。

似てなくてすみません。

03. 12月 2012 by outsidervoice
Categories: クラブ活動, 体育, 生活, 社会, 総合 | Leave a comment

Leave a Reply

Required fields are marked *


CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください