#0034) 『モジュラ』 小さく平凡なものが集まって生まれる怪獣の物語 

このタイトル、絵本のタイトルにどうでしょうか。Modular。

#0033では、政府予算・決算が誰にも理解できない形式になっていることについて、的確な発信をしたことがある、おそらく唯一の国会議員ではないかと思われる逢坂誠二氏の記事にリンクしましたが、その後の彼の活動について、WEBでわかる範囲ですが調べてみました。

彼は民主党の「予算・決算等透明化WT役員会」の座長として、提言の取り纏めをしてきたようです。「予算・決算等透明化WT役員会」で検索すると何件か出てきますが、その委員会の活動はおそらく今年の8月31日が最後でした。逢坂氏のブログでのその日の委員会についての報告はこちらですが、ここにも転載しておきます(ポイントを赤字にしました)。

 

(以下、逢坂氏のブログより転載)

掲載日:2012.08.31
予算・決算等透明化WT総会

8月31日(金) 民主党行政改革調査会の予算・決算等透明化WTの総会を開催いたしました。
今回の議題は、先に本WT総会、行政改革調査会、政策調査会で承認いただいた予算・決算透明化に関する財務省への提言(中間報告)についてのフォローアップです。
中間報告の骨子につき、奥野総一郎事務局長より改めて補足説明いただき、本報告に対する財務省の見解を伺いました。
予算と決算の各目明細書を突合可能なものとし、国民が利活用できるような情報の公開に向け、今後もWTで取り組み、最終的な提言をまとめてまいります。

おおさか誠二(2012.08.31)

(以上、逢坂氏のブログより転載)

 

「予算・決算等透明化WT委員会」は逢坂氏ひとりでやっているわけでもなく、この委員会は「民主党行政改革調査会」の中のひとつのセクションで、「民主党行政改革調査会」全体では、「仕分け」をやっていた議員などさらに多くの議員が絡んでいるわけですが、検索して出てくるそれらの議員たちの「予算・決算」に関するコメントを読むと、逢坂氏の問題提起の意味をちゃんと理解しているようには思えません(簡単には、具体的使途のわかる普通にちゃんとした実行予算書があればそれでいいわけです)。その想像が正しいとすると「仕分け」など、民主党と官僚とのやり取りの不毛な感じ、何も変わっていない様子についても説明がつきます。で、普通に考えると、この「予算・決算等透明化WI委員会」の活動は、選挙後フェードアウトとなることが予想されます。民主党でさえ、上記赤字の部分の重要性を理解しているわけではありませんから。

そして、不透明ザル予算に群がる権益がさらに延々と持続拡大していくわけです。透明にすれば簡単に防げることなのですが、ほとんど誰も透明にする意図とパワーを理解していないわけですから、無理ですよね。まあ、数日前まで私も全然気に留めていなかったわけですし、誰かの無為を責めることはできません。

「みんなの党」の公約が少し、この辺の問題を意識しているような気はするのですが、発表される政府の予算や決算がそもそも検証が無理な形式であることに党員の多くが気づいているかどうかは微妙な感じです(一応あてずっぽうに選んだある議員に質問メールみたいなものは送ってみました・・・選挙期間中なので返事は来ないでしょうけど)。

で、再び(理解があるとも思えない)民主党から立候補する当の逢坂氏は、この味方のいない闘いについて、今、どのように考えているのでしょうか。

政治が変わるとしたら、突くべきはピンポイントでここだというのはわかるので、それが表の議題として出てこないこの選挙は、なんかとても残念ですけど、結局既にみんなこの大きな権益に少なからず取り込まれていて表に出せないのかな、ということも思います・・・。でも、敵が自分を含む存在だとしても、この辺で戦っておかないとまずいんじゃないでしょうか。

05. 12月 2012 by outsidervoice
Categories: 家庭, 生活, 社会, 総合 | Leave a comment

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