#0082) また、シェアのことから考え始めるか

30日980円で音楽聴き放題というMusic Unlimitedの30日間無料お試しにどっぷりと浸っていると、シェア(共有)経済のことは、ちゃんと考えてみようかなという気になりました。

なるべく、おとぎの国のシェア美談みたいなことにならないように。

日本の平均のことは調べるのが面倒なので、自分を例にして考えますけど、980円で1300万曲聴き放題ということについて冷静に考えると、自分の場合、最近は1ヶ月あたり980円も音楽購入に費用をかけてなかったりするわけです。レコードの時代から何十年も、たくさんお金を使ってきたような気がするんですが、ふと最近を振り返るとそんな感じなわけですね。

でも、無料お試し期間から980円の課金にそのまますんなり突入するだろうと予想するわけです。今まで(金が無くて)買えなかったアルバムの相当数を、月980円払えば自由に聴けるというのは、何かすごく幸せな感じがするわけです。幸福度は音楽の好きさ加減に左右されるのかも知れませんが、たぶん、この感覚は特殊ではないと思います。で、そういうことで、現状よりどうも音楽業界に対して出費することになりそうです。他の出費を削るかも知れませんが、こんなことが平均的に起こるのであれば、音楽業界は定額音楽配信サービスの拡大によって儲けが膨らみます。パッケージ流通の割合が減ることでのコスト削減効果もあるでしょう。アーティストへの配分も、原理上は公平にしやすい感じがしますが、どうなんでしょう?

たぶん誤解も含む大げさな書き方をすると、音楽をネットで自由に聴く権利を月980円で買う、みたいなことだと思いますが、これが、映画の定額配信だと高いなあと思ってきたのは、細切れな現実生活の中に、なかなか映画の90分とかが入る余地がないからですよね。ながら視聴というわけにいきませんし。行使できない権利に金は払えないし、鬱陶しい義務に感じてきますし。

たぶん(この単語ばかり使ってますが)、映画の場合は、月980円で映画館行き放題の方が可能性ありですよね。現状、月に1回も映画館に行ってない自分なわけですが、なんか映画館の大スクリーンの幸福感を思い出す刺激となりそうです。ビデオを見る時間より、映画館に行く時間の方がありそうな気持ちになるのは不思議ですが、たぶん、単純比較した場合、映画館の方がビデオより圧倒的に魅力的だから、行きたい気持ちになるということでしょう。こんなことで名画座も復活してほしいと思うのは、私だけではないのでは?

自分の趣味で書くと、月300円で美術館行き放題とか、月500円でライブハウス行き放題とか、月980円でマツダスタジアム行き放題とか、結局、現状より金を払ってしまいそうな定額プランが浮かぶわけですが、政府とか官庁の人たちだけでなく正統的な経済界の人たちは、こういう似非共産主義的、というか携帯電話キャリア詐欺的な経済成長プランを考えるのが苦手なのではないでしょうか。ということで、私たちはなかなか、割と簡単な文化的幸福感に浸ることができません。もちろん、経済的にそれで永遠にOKというわけではありませんが・・・。

で、なんでこの話がシェアの話なのかが不明かも知れませんが、久しぶりに文章を書いたので、この辺で息切れです・・・

誰?

 

娘の描いたものですが、怪しい文章を書く父親の絵だと思います。

広島は、小学生をサポートしてくれる県や市の制度がいろいろあって、ちょっと驚きです。

08. 6月 2013 by outsidervoice
Categories: 生活, 社会, 算数, 総合, 音楽 | Leave a comment

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