#0091) 記憶力は、どの程度必要か

娘が満身創痍のクサガメを持ち帰り、数週間教室で飼われた後、我が家のベランダで飼われるようになって2ヶ月くらい経ちます。

ある時から、早朝、私が起きるように水槽の壁を叩き音を立て、餌を要求するようになりました。昼ごろ、そして夕方と、腹が減っているころに水槽に近づくと、人に近づこうと、手前の陸地に駆け上がるようになりました(よく失敗して、ひっくり返り、背泳ぎ状態になります)。餌は人の手からでも食べます。

そういう風に毎日規則正しく餌を与えていたのですが、クサガメは1週間ぐらい餌を食べなくても大丈夫のようなので、1泊ほったらかしで出かけました。

帰ってきたら、どうも、私たちについての記憶が薄れたようで、人への反応は、娘が持ち帰ってきたときと近いものに戻っていました。腹が減っているはずなのに、餌を求めるそぶりもありません。餌を置くと、警戒しつつもガツガツ食べるわけですが・・・。

クサガメの場合、(餌を持ってくる人がいたという)記憶より(誰もいない)現実の方が、簡単に優先するのではないでしょうか。つまりそれは、現実を嘆かなくて済むということでしょうか。これが100年以上も生きたりする理由のひとつかも知れません。

そして翌朝、また、水槽の壁を叩き音を立てるようになりました。

DSC04112

ご覧のように左手の中指がありません。左足の指は全部ありません。尻尾も切れています。が、元気です。

 

15. 8月 2013 by outsidervoice
Categories: 理科, 総合 | Leave a comment

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