のジャケットを見たら、13年も経っていた。その歪んだ音がずっと、時々頭の中で鳴ってきた。
あのニュースは、Yahooの株式ニュースに12時15分に流されたので、実際に多くの証券関係者や、株をやっているサラリーマンが昼休み中に、見ていたはず。情報がどれほど正しいかということより、たぶん多くの人の頭には、「こんなんで株価が落ちたりし・・・」という不安がよぎったと思う。で、午後、落ちる気配を示し始めると、株式関連のネット掲示板なんかでは大騒ぎになった。大勢の人間が見た証拠としては、かなりの時間、Yahooの経済関連ニュースの閲覧順位のトップ10に入っていた。でも、掲示されたのが株式ニュースというのがみそで、あのニュースの存在は株式に関わる人以外には、ほとんど知られることがなかった。知っていた層と知らなかった層がくっきりと分けられる。テレビの株式関連のニュースも、新聞もそのプチパニックの事実に一切触れもしないで完全無視している(「株式新聞速報ニュース」は少しだけ、彗星騒ぎと下落とは実際には関係なかったという関係者の言葉を載せている)。で、結論は全社「謎の暴落」としている。
彗星ニュースの中身は、落ち着けば落ち着くほどばかばかしい内容だし、というより気にしていたこと自体が恥ずかしい部類の情報なので、まあ、記者としては無視したい気持ちはわかる。証券関係者も「それに影響されて売った」なんて言いたくないだろうし・・・でも考えてみると、これ、株価だけをターゲットにした情報テロの最も成功するかたちではないだろうか。実際の不自然な株価急落の状況を知らないスタッフによってつくられている一般ニュースでは相手にさえされないので、各社横並びの「謎の暴落」として、この「恥ずかしい」事実は無事隠蔽される。
しかし、何かの予行演習じゃなかったのか? と思えなくもない。でも、既に大成功か・・・売りポジションを取っていた人は儲かったし。アジア→ヨーロッパと連鎖的に株価暴落が起こったのだが、各地でこういうガセ情報が出回った可能性もある。けど、マスメディアは興味ないみたい・・・
で、自分で調べてみた。まず、この彗星ニュースは、Business Wireから英語はもちろん、日本語、中国語(2種)、イタリア語、オランダ語など、様々な言語に翻訳されて同時刻に一斉に発信された。だいたい、これは即時性を求められるようなニュースではないのだ。以前から、そのフランス人の研究者?は、こういう主張をしていたのだ。そして無視されてきたのだ。つまりアジアとヨーロッパの市場が最も冷静さを失いやすい時間帯に、わざわざそれもご丁寧にあらゆる言語で流されたということ。
そしてもうひとつ、このBusiness Wireをコントロールしているのは、かの有名なウォーレン・バフェットだった。自社のサイトの説明にそう書いてあるので、まちがいない。・・・ほんとかよ。完全に株価操作じゃないか。
![]() |
|
Copyright is reserved by the individual writer or creator of a specific piece.
|
|