#0096) ゼロ基準、あるいは最底辺の話
マルクスが熱心に読んでいたらしいリカードを初めて読んでいます。
名前以外は忘れられている(マルクスなんかと全く関係無さそうに思われているだろう)古典派経済学者ですが、彼の『経済学および課税の原理』は「ゼロ基準(最底辺が存在しなければ『価値体系の共有=相対価値体系』が成り立たないこと)」の論証として読むと、延々と続く目の前の大偽装を全部バラしてしまうような内容でした。びっくりですね。
ということで、世間の何かから足を洗う動機にする本としては、ぴったりです。