#0030) お金とお金にならないものの研究?の続き

#0021#0025からの続きです。#0025ではお金の話に絞りましたから、お金にならないものの方に絞ってみようかと。

週末に娘の服を買いに行きました。早いけどクリスマスプレゼントということで。で、家に帰ったら、「服はお母さんからのプレゼントなので、お父さんからのプレゼントとして、本箱を一緒に作ってほしい」と言うわけです。2ヶ所からプレゼントをもらおうという貪欲さに、親の理想とは違う向きの成長を感じましたが、ちょっと変な注文なので「じゃあ、まず設計図描けば」と答えておきました。

興味深かったのは、お金とお金でないことが混在した要望だったからです。服と本箱の材料を買うところまでがいわゆる金銭経済で、本箱の設計と制作作業は非金銭経済ということになります。

他の非金銭経済としては、家事とか子育てとか家庭菜園とか家族の介護とか近所の子どもたちになんか教えるとか、金銭が介在する方法もあり得る金銭が介在しない生産と消費とかコミュニケーションなど。あと、#0021で書いたお金とは関係ない開墾。選挙公約などにGDPの成長目標の話などが出る度にくだらないと思うのは、この非金銭経済のところが巨大であることを全く考慮していないからです。非金銭経済は、インターネットが広まって、ますます拡大しているように私は感じています。統計などないので印象でしかないのですが、有名無名の人たちがネット上に蓄積した知識をありがたく無償で消費し続けている自分の生活から考えても。もしかしたら、デフレも非金銭経済拡大が最大の原因(非金銭経済の必然)かも知れないとも、私は思っています。

 

ところで、学校では、非金銭経済というか、お金に換算されない活動の巨大さ、重要さをちゃんと教えた方がいいいのではないでしょうか。金銭的な活動から離れていても、その人の活動には大きな意味があるということを、意識の中に叩き込んでおくことは、非金銭経済がさらに拡大するであろうこれからを楽しく生きていく上で非常に大切ではないでしょうか。また、金銭経済を冷静に相対的に見ることで、その良さを引き出すことも容易になるのではないでしょうか。例えば、家計の中の非金銭経済部分を増やして、金銭経済部分で余剰をつくって、それを金銭経済の不具合修正に役立てるとか。

・・・親や先生の多くもたぶん、お金でないものについてはあまり教わってきていないわけですし、その辺から誤ったプレッシャーを子どもたちに与え続けている場合も多いのではないでしょうか。

また、GDPの話が出たときに、「東北のボランティアも、家での子育ても、全くこの数字に入っていませんが・・・」みたいな話をできる政治家もいませんし・・・。

 

だんだん、思い付きばかり書く感じになりますから、もうちょっと勉強してみようと思います。ベッカーとかトフラーとか・・・。

これが娘にとっての理想の室内だそうです。

26. 11月 2012 by outsidervoice
Categories: 図画工作, 家庭, 生活, 社会, 算数, 総合 | Leave a comment

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